日 付 :平成28年9月13日
場 所 :滋賀県建設会館内〔夢けんプラザ〕(大津市におの浜)
「建設産業の新たなステージ ~i-Construction~」
9月13日、夢けんプラザにて、3次元データを駆使した情報化施工やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を活用した建設現場の生産性を向上させるための取組み「i-Construction(アイ・コンストラクション)」についてのテーマに、情報化施工やCIMの第一人者である立命館大学理工学部環境システム工学科 建山和由教授にご講演いただきました。
建山教授は、深刻化する建設従事者と熟練技術者の不足、人口減に伴うインフラ投資予算の縮小、災害対策の強化をはじめとする工事の増加など業界の現状を示したうえで、国として将来にわたって安定的にインフラを提供できる体制の構築策として「i-Construction」が浮上し、「i-Construction」の導入により「給料、休日、希望から成る新3Kの実現が目標となる」と話された。そして情報化施工、建設ロボット、CIMの3つを切り口に具体的な採用事例を紹介。今後は、発注・契約制度もこれに合わせた改善が予想されることや、機械が優位なところと人が優位なところを区別し、両方の利点を活かす融合策が有用であること、さらに現場において常に一段上の技術を目指す雰囲気の熟成とそれを実現する仕組み、実施工に関わる技術者の技術力向上のスキームの組み込みが必要と講演をされた。